ストレスでやけ食いしたくなったときなどに使える簡単でお手軽なメソッドをご紹介します。
その名もフォアヘッドタッピング。
フォアヘッドタッピングは、タフツ大学の心理学者スーザン・ロバーツが編み出した方法で、複数の研究で確かな効果が報告されています。
具体的な方法は次のようなもの。
- 5本の指を広げて自分の力に置く
- 5本の指で1秒ごとにおでこを軽く叩く
- この作業をいろいろネガティブな思考が減るまで続ける
たったこれだけです。
調子抜けしてしまいましたか?
でも安心してください。
いまからどうやったらヤケ食いを止められるのか、そのメカニズムについて解説していきます。
人間の記憶を利用するのがフォアヘッドタッピング
フォアヘッドタッピングという名前ですが、要は「おでこを5本の指でポンポンとかるくたたく」というメソッドです。
これをするだけで、ヤケ食い回避もできますし、いつもよりスムーズにストレスが減っていくはずです。
このテクニックが効く理由は、人間の脳が限られた処理能力しか持たないからです。
例えば、
「甘いものが食べたいのに、食べてはいけない」
というストレスフルな状態のとき、私たちのワーキングメモリ(一時的に情報を記憶する脳の機能)は、欲望に抵抗しようと精一杯ガマンしている状態です。
ここで、おでこを叩くと言う単純な作業に意識を向けると、ワーキングメモリは指の動きや額の感覚などの情報も処理しようとがんばり始めます。
ここがミソなんですが、ワーキングメモリは容量が少ないので、同時に大量の情報が入ってくると慌ててしまい、とりあえず新しく入ってきた方に処理能力を分配します。
その結果、最初の「甘いもの」に関する情報は追い出され、ストレスがリセットされるわけです
シンプルながら実に強力のメソッドなので、ぜひ使ってみてくださいね!
それでは、今回はこのあたりで失礼します。