最近のニュースでは、あおり運転や身内内でのトラブルなど、一瞬の怒りが原因のトラブルが後を絶ちません。
たしかに日々の忙しい仕事で疲れていたり、人間関係がうまくいってなかったりと悩みやストレスはつきないかもしれません。
そんな中、些細な出来事が引き金となり、一瞬で怒りの感情が爆発し、取り返しのつかないネガティブ行動を起こしてしまう。
そういう事態は避けたいですよね。
怒りは強い感情です。
でも、怒りにはコントロール方法があります。
怒りのコントロールは技術です。
正しい知識をもっていれば、爆発しそうな強烈な怒りにも対処することができます。
今回は、怒りのコントロール方法を2つご紹介します。
怒りで「失うもの」を想像する
人は怒りに支配されてしまうと、人を傷つけたり、人に嫌な思いをさせてしまいます。
すると、これまでゼロから築き上げてきた信頼関係や人間関係が壊れてしまいます。
なにも、実際に嫌な思いをさせてしまった人だけでは終わりません。
悪い噂や評判はすぐに伝わってしまいます。
これは人間の長い歴史をたどってみても明らかで、人は悪い噂が大好物なのです。
そして、そういった悪い噂の人にはなるべく関わりたくない、というのが人間というものです。
こうなると、自分や自分の家族が孤立してしまいます。
自分が困ったときに助けてくれる人がいなくなったり、仕事が回らず経済的に苦しくなったり、はたまた子供の学校生活にも影響してしまうかもしれません。
このような最悪の事態を想像しましょう。
失うものの大きさを想像すると、怒る(キレる)ことは激減します。
怒りをとにかく紙に書き出す
その「はけ口」が「紙に書き出すこと」なのです。
「なぜ怒りを感じたのか?」
「誰に怒ったのか?」
「どういうシチュエーションなら怒らずにすんだのか?」
「怒らないために、事前に自分にできることはなかったのか?」
こういったことをひたすら紙に書き出していきます。
ノートでもコピー用紙の裏紙でもなんでもいいのです。
汚い字で構いません。
とにかく怒りについて書き倒しましょう。
どうでしたか?
いざ書いてみると、意外と書くことが少ないことに驚くかもしれません。
実はそんなに複雑なことで怒る人は少ないのです。
なにより紙に書き出すことの良い点は、「自分はこういうことで怒っていたのか」と自分を客観的に見ることができることです。
すると、自分はこういうシチュエーションで怒りを感じやすいから今度から気をつけよう、と冷静に自己分析ができるようになります。
人生でもっとも大切なのは、クールな知性と理性です。
感情に支配されては、動物と同じです。
人間にはせっかく脳みそと口があるんです。
これを使わない手はありません。
そして私たちは、人類の長い歴史から、多くの知恵を学ぶことができます。
せっかくこれまでの人類が、自分より先に失敗してくれているのです。
これを活かさないのは、すごくもったいないじゃないですか。
歴史の勉強は年号や人物を覚えることだけではありません。
過去の失敗を、今の自分に活かすのが歴史の勉強をする意義です。
今が人類の最先端なのです。
一番進化した人類なのです。
怒りという感情をしっかりコントロールし、一番進化した人類らしい、建設的な方法で対処しましょう。
怒りによる悲しい事件が2度と起こらないために
怒りはすべての人間がもっている感情です。
男だろうと女だろうと。
親や子供だろうと。
上司だろうと部下だろうと。
怒りにまかせて行動すると、そのときはスカッとするかもしれません。
けれど、ずっと後悔してしまうでしょう。
悲しい事件には「怒り」が必ず関係しています。
少しでも怒りによる悲しい事件をなくすために、最後に2つの格言を送ります。
「怒りを一瞬こらえれば、100日間の後悔をせずに済む」
「怒りを感じた時は10まで数えろ。大きな怒りを感じた時は100まで数えろ」